こんにちは。コミュマネラボスタッフのゆりなです。
メンバーさんインタビュー企画第7弾はコミュマネとしてフリーランスで働かれているシュカさんです!
コミュニティを自走させる工夫やコミュニティ関連のおすすめ書籍などについて、留学先のフィリピン・バギオからお話しくださいました。
■ シュカさん運営コミュニティ基本情報
POOLO:旅好きの人たちでより豊かな社会を作るために学びあう学校のようなコミュニティ。自分にとっての豊かさや旅の経験をどうしたら世の中に還元できるかなどをメンバー同士で考えていく。
スラッシュワーカーズ:従来の1人が1つの仕事に就く働き方ではなくて、スラッシュで区切るようにいくつもの仕事をしながら生きていくことを目指す、もしくは、すでにそのような働き方をしている人が集まるコミュニティ。
to B事業のコミュニティ:全国の地方自治体や地方創生や地域活性に繋がる取り組みをしている団体やゲストハウスの方を繋ぐコミュニティ。
RECOTRIP:旅行のクチコミアプリのユーザーを繋ぐコミュニティ。
💡 <一問一答>
理想的なコミュニティ像
メンバーが活発に交流し、自己実現の場となるコミュニティ
やってよかったイベント
数十人のメンバーが一度に活動報告するイベント
仕事の息抜き
運動したり、友達と喋ったり。
今はセブ島に留学中なので、英語の勉強が良い気分転換になっています。
好きな漫画
「SLAM DUNK」「アオアシ」「ワンピース」「キングダム」「バガボンド」
行ってよかった海外
住むのであれば、バリ島のウブド!
自然豊かで根深いヒンドゥー文化があり、人が優しく、ご飯がおいしい!今年1月も1ヶ月滞在していました。物価が安いので月に10万円あれば生きていけます(笑)
詳細インタビュー 👀
ーコミュニティに携わるようになったきっかけを教えて下さい。
友人から「コミュニティマネージャーの養成講座があるんだけど、シュカに合ってると思うから受けてみない?」と誘われたことがきっかけです。
もともと私はフィットネスクラブの運営会社で新規事業の立ち上げなどをしていたのですが、退職したタイミングで友人からその話がありました。講座を受けてみたらすごく楽しくて、そのあと養成講座の運営から小さな案件をいただき、コミュマネとしてのキャリアがスタートしました。
ーそうすると今は企業に所属されているわけではなく、フリーランスなのでしょうか。
フリーランスです。2年ちょっと経ちますが、本当にご縁のおかげでやってこられています。
ーすごいですね!フリーランスでコミュマネをやられている方は日本ではまだ珍しいですよね。コミュニティはご自身で立ち上げるのでなく、お声がけいただいて参加することが多いのでしょうか。
そうですね。むしろ自分で作りたいとは思っていません。昔から自分で舵をとって作り上げていくより、誰かのやりたいことをサポートする方が好きでした。
コミュニティを作るのは大変なことなので、かなり強い思いがないと自分では立ち上げられないなと思います。
ー今の仕事はご自身の性質に合っているのですね。シュカさんが受けられた養成講座は今も継続的に行われているのでしょうか。
今は行われていないのですが、私も去年12月に養成講座を開催しました。
スラッシュワーカーズやPOOLOのメンバーさんでコミュニティマネージャーに興味のある方が結構いらっしゃって、すぐに定員20名が埋まりました。より近い仲間ができたという気がして嬉しいです。
私はコミュマネのアサインも行っているので、養成講座で学んだ人たちに仕事を渡す循環ができた点でも開催してよかったと思っています。継続的に開催していきたいです。
ー2年で養成講座を主催する立場にまでなるなんてすごいですね!そんなシュカさんがコミュマネをやる上で大事にしてることはありますか。
鳥の目と虫の目と魚の目の3つの視点をバランスよく持つことでしょうか。
私は個々の細かい部分に目が行くタイプで、虫の目では割と見れていると思っているのですが、コミュニティの規模が大きくなるにつれて、すべてを見ることが難しくなります。
それによりコミュニティの動きが悪くなるのは避けたいので、鳥の目で全体を俯瞰しながら魚の目で流れを読み、人を動かせれば、私がいなくても自走するコミュニティが作れるのではないかと思っています。
ーなるほど。具体的にはどのような仕組み作りをして、シュカさんがいなくても自走できるコミュニティを作っていくのでしょうか。
一概には言えませんが、小さな関係値をたくさん構築することとメンバーを巻き込むことで自走するコミュニティになっていくと考えています。
一つ目については、5人以上のグループを自走させるのは大変ですが、3〜4人であれば自分が抜けても回りやすいと感じています。
なので、その3〜4人の小さな関係値を作りやすい設計にすることが重要だと思っています。学生時代を思い出しても、例えば、学年全体100人やクラスメイト30人の全員と仲が良かった人は少ないと思うんです。
ー確かに3〜4人だと打ち解けやすそうです。チーム分けが難しそうですが、どうされていますか。
チーム分けに際して、メンバーさんからひととおり希望を聞くのですが、全員の希望通りにチームを作るのは物理的に不可能なことが多いです。また、希望通りにすれば良いチームになるというわけでもないんですよね。
それと同じで運営側で良いチームになるように考えて設計しても、 実際に動いてみたら、予想外に盛り上がったり、思ったような化学反応が起きなかったりすることがありました。
人同士の化学反応は予測できないので、ある程度の偶発性が起こる余地を残しておくことが必要だと今は思っています。コミュニティはその人たちが作るものであって私が作るものではないですし、完璧を目指すことはコミュニティにとって大事ではないのかなと感じています。
ーなるほど。二つ目のメンバーさんを巻き込むためには何かされているのでしょうか。
メンバーさんのチャットの声を拾って、メンバーさん同士を繋げています。
私も参加できればいいのですが、既存の定例イベントでスケジュールが埋まっていることが多くて参加は難しいので、「その話だったら、この人が合ってると思うので、喋ってみてください」「交流の日時はいつにしますか?」のようなDMを送ることで間を取り持って、交流の場を用意してあげています。
また、3ヶ月限定など期間を区切って、運営に関わってみたいメンバーさんを募集して、運営に参加してもらっています。
ー以前のありぱんさんのインタビューで「メンバー同士を紹介して繋ぐ」「メンバーさんをリーダーにする」と仰っていたのと通じる部分がありますね。コミュニティはお1人で回されているのですか。
1つのコミュニティでは、私は5人のコミュニティマネージャーの統括をしています。5人の方に現場で動いてもらって、私は全体の設計をしています。
あとの3つにはコミュマネの1人として関わっています。
ー複数人で運営をしていると意見がぶつかることもたまにはあるのかと思うのですが、そうしたときの対処はどうされてるんですか。
あるコミュニティでは先程お話したような小チームが20個ほどあって、コミュマネ1人に4チームを担当してもらっています。複数人が同じチームを見ることはありません。
業務内容と業務ミッション、KPIや大事にする価値観などを初めにお伝えするだけで、細かいやり方は全てお任せしています。土台の共通認識を合わせられれば手段は自由で構わないという考えなので、そうしたトラブルは起きていません。
ーなるほど。今までお話いただいたことは実践で学んだものも多いかと思いますが、養成講座以外に勉強はされたんですか。
本を読みました。
ーおすすめがあれば教えてください。
たくさんあります。
これからコミュニティを始めたい初心者の方には「ファンをはぐくみ事業を成長させる 「コミュニティ」づくりの教科書」、コミュニティマーケティングをしたいなら「ビジネスも人生もグロースさせるコミュニティマーケティング」がおすすめです。
コミュニティの設計に携わりたいのだったら「コミュニティデザイン: 人がつながるしくみをつくる」や「心理学的経営-個をあるがままに生かす-」を読んでみるとヒントがあるかもしれません。
ほかにも「ファンベース」や「 心理的安全性のつくり方」、「コミュニティ・オーガナイジング――ほしい未来をみんなで創る5つのステップ」、「問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション」も私自身、非常に勉強になりました。
ー読んだことのない本がいくつかあるので気になります。いままでにやってよかったイベントはありますか。
発表の場を設けるとすごく良い効果があると思っています。
POOLOとスラッシュワーカーズでは数十人のメンバー全員から今までの活動を一度に発表してもらうイベントを行っているのですが、数ヶ月間の過程を改めて見ることができるので、お互いに学びがあると思っています。
また、発表される方は準備が大変でストレスだとは思うんですけど、終わった後は良い顔をされていて、達成感と他のメンバーさんへの興味関心が高まるので、そこから新たな繋がりが生まれることが多いです。
さらに、それをきっかけにコミュニティに対して能動的になってくれるので、そういう場を数ヶ月に1回持つのは大事だと思っています。
ー面白そうですね。最後にコミュマネラボのメンバーさんへ一言お願いします。
コミュマネラボのメンバーの方は、非常に興味関心が高いと思っているので、いろんな方のお話を聞きたいなと思っているのですけど、夜は運営しているコミュニティのイベントがほぼ毎日あって、なかなか参加できなくてモヤモヤしています。
ぜひ機会があれば、お話できることを楽しみにしておりますし、一緒に勉強会などができたらいいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
ーぜひ勉強会開催したいです!ありがとうございました!