こんにちは!コミュマネラボスタッフのゆりなです。
メンバーさんインタビュー企画第11弾は2年程前からフリーランスのコミュマネとして働くゆみこさんです!
コミュマネとして大事にしていることやオンボーディング施策についてお伺いしました。
■ ゆみこさんのご紹介
ブライダル業界にてウエディングプランナーとして営業と結婚式プランニングを経験。 その後は、社内研修など人材育成に携わる。その後は、人材業界へ転職し、約2年前からフリーランスのコミュマネとして活躍中。
プライベートでは京都へ移住し、シェアハウスで暮らしている。
💡 <一問一答>
理想のコミュニティ像
・ギブアンドテイクが成り立っているコミュニティ
例えば、新しく参加した方を既存メンバーがフォローして、その方もいずれ新たな参加者のフォローに回っていくような循環サイクルができているなど人とのつながりを感じられるあたたかい場所
コミュマネをやる上で大事にしていること
・「まずはやってみる」で、より良い方法を考え続けること
・オンライン・オフライン・コミュニケーションツールなど、どんな場所でも相手の話をきちんと聞くこと
よく行っているオンボーディング施策
スタンプラリーでコミュニティを習慣化/同じ課題を抱えている人でグループ分け
今後の目標
コミュニティのゼロからの立ち上げ経験を積むこと!
京都在住ゆみこさんの京都旅行でのおすすめ
美味しいパン屋さん巡り。
実は京都はパン屋の激戦区です。その理由は、舞子さんを始め女性が口の周りを汚さずに食べやすいから、京都は忙しい商人が多いので、移動中にサッと食べられるパンが好まれていたなど諸説あります。2021年のパンの消費量の第3位は京都です。結婚式でも京都のデニッシュはちぎってもキレイに食べられることからよく使われているんです。
詳細インタビュー 👀
ー今はどのようなコミュニティを運営されていますか。
今はDX人材育成や就業支援などの行政事業やオンラインビジネススクールに関わっています。
オンラインのビジネススクールは、例えば経理担当者は会社の規模によっては目標とする人がいなかったり、教育制度がなかったりとスキルアップが難しい場合があるので、そのような方が会社全体の数字を見たり、将来的にCFOになれたりするようにスキルを学ぶスクールです。
シングルマザー支援はバングラデシュのグラミン銀行から女性支援の融資を受けて、DXを学んでいます。
ー両方とも何かを学ぶコミュニティなんですね。
そうですね。過去にも東京都のリスキリング事業のコミュニティやベネッセコーポレーションさんとお仕事をしていたので、偶然ですが学習支援関連のお仕事をいただくことが多いです。
今後は業種も業務範囲も幅を広げたいと考えています。
ーもともと学習や教育系でコミュマネをされていたのですか。
直接の経験はないのですが、ブライダルで営業をしたのち、社内異動で人材育成をしていました。
憧れて入ったブライダル業界でしたが、「このハードな環境で働き続けることができるだろうか」という不安がありました。ウエディングプランナーとして経験を積み、管理職になっても、その不安が払しょくされるどころか、より不安は大きくなりました。周りを見渡すとみんな不安を抱いて働いていたので、ウエディングプランナーのキャリアパスを何とかしたいと思って、キャリアコンサルタントを取得しました。
その後、人材業界に転職したのち、個人事業主になりました。それが大体2年前です。
ーそうだったのですね。どうしてコミュマネをすることになったのですか?
フリーランスになって1つ目の仕事は、不登校の子供たちが通うオンラインの小・中学校で部活動の企画や運営をしていました。子供たちにとっての「楽しい」や「面白い」を作ってあげる点はブライダルでやってきた新郎・新婦や列席者を楽しませる・感動させる・喜ばせるという心を動かす仕掛けづくりとよく似ている部分があると思ったので踏み出せました。
ーコミュマネの業務は幅広いので、知らないうちにコミュマネと通ずる業務をやっていたというのはわりと耳にします。
コミュマネという言葉を知ったのは、つい最近です。知ってからはコミュマネと名乗っていますが、それまでは自分の肩書が何なのかわからなくて悩んでいました。仕事はオンラインばかりで名刺を渡すことはほぼないので困りはしないのですが、専門を聞かれると答えられませんでした。
また、イチ作業者として入るか、全体を統括するコンサルのように入るかで単価も違うので、いかに自身に付加価値をつけられるかが今の課題で、コミュニティ未経験の人に丸投げしてもらってコミュニティを立ち上げていく実績を増やしていきたいと考えています。
ー今やられている2つのコミュニティは立ち上げからは関わっていないのでしょうか。
オンラインのビジネススクールは途中参加で、行政事業は施行期間半年~1年と決まっているので、立ち上げから関わっています。
行政事業の中では、グラミン日本という一般社団法人でシングルマザー支援を行っています。5人1組の互助グループをつくり、互いに励ましあいながら自立やステップアップに向けた融資を行っていることが特徴の団体です。
融資の回収率は97%ととても高く、2006年に貧困層の自立を支援した功績により、創設者のユヌス博士とグラミン銀行はノーベル平和賞を共同受賞しています。
決められた期間にお金を借りて勉強する仕組みでグラミン銀行が世界中でプログラムを実施しているのですが、シングルマザーという共通項がある人たちで5人組を組んで毎週顔を合わせていると連帯感が生まれるので、離脱率が低いのだと思います。
このあたりは他のコミュニティでもヒントになると思っています。
-共通項ですか?詳しく教えてください。
以前とあるリスキリング事業のコミュニティに携わったときに、コミュニティへの関心度合いで区切って6人組を作りました。関心度合いの高さに比例して、グループの活発度も高くなると予想していたのですが、一番上のグループはおろか多くのグループで活発な交流が起きなかったんです。
今思えば、グループ内で共通項がなかったので、参加者同士が打ち解けられずによそよそしいままだったことが原因のひとつだと思っています。
そのコミュニティで一度、偶然に50代の人たちだけが集まった座談会があったのですが、ITについていけない話や定年退職までどのようにキャリアを築いていくか、定年退職後はどうしたいか、それなら今何を勉強すべきなのかなんていう年代特有の話ですごく盛り上がったんです。
そのように各自がどういう課題を持っていて、どう解決していきたいかということを共有・共感しあえるように同世代や同業種でコミュニティを築いていれば、またはその時にコミュニティを再形成していれば、もっと違う結果になっていたかもと悔しい気持ちが残っています。
その時の経験が、今大切にしている
・人の話を聞く
・まずはやってみる
に繋がっています。
ー共通項があることで心理的安全性が担保されて、悩みを話しやすかったのかもしれませんね。
そうですね。自己開示のできる居場所を作ってあげることが大切なのかなと思っています。
例えば、先ほど紹介したシングルマザー支援のコミュニティでは、一人ずつこれまでの人生を振り返った人生曲線を描いて発表してもらいます。
それがあるとお互いの理解が深まり、仲良くなりやすいと感じています。
ー勉強になります。
コミュマネをやる上で大事にされていることはありますか。
メンバーさんにコミュニティにいるからこその付加価値を与えられるかという部分でしょうか。
別にコミュニティに入らなくてもできることやコミュマネがいなくても成り立つコミュニティはあると思いますが、きちんとグループダイナミクスを狙って、仕掛けを作ることが自分の介在価値であり、コミュマネの役割だと思っています。
-なるほど。グループダイナミクスを起こすためにしている工夫があれば教えて下さい。
コミュニティの立上げ当初はキーパーソンを見つけるように意識しています。
例えば、リスキリング事業のコミュニティでは過去にリスキリングをして実際に仕事に活かしたり、業務効率化したりした経験のある方を探して、みんなの前で経験談を話してもらうようにしています。他の参加者にとって身近なロールモデルになればいいなと思っています。
ー身近に目標ができると頑張れそうですね。やってよかった施策やイベントはありますか。
オンボーディングの施策として、スタンプラリーを行っています。
最初が重要だと思っていて、勉強は正直ひとりでもできますが、私の経験だと3割近くは脱落してしまいます。スキルアップ系のコミュニティでは上司に言われて仕方なく来ている人や学習のペースを掴めない人がいるので、1人1人のモチベーションを図ることが大事になってきます。
なので、スタンプラリーとして、例えば「〇〇さんと面談する」。次に、「自己紹介を投稿する」、「誰かの自己紹介にコメントする」、「課題1を提出する」、「フィードバックを確認する」などとこなしてもらい、流れを掴んで習慣化してもらえればと思っています。
1ヶ月くらいでやりきれる量にすることと、コミュニティ運営メンバーや参加者など、多くの人との接点を作ることを意識しています。
ー楽しくオンボーディングできそうですね。スタンプラリーを完走できたら景品はもらえるのでしょうか。(笑)
講師の1人と面談できる権利をプレゼントしてるのですが、「全然嬉しくない」という意見が運営メンバー内で上がっています。そのため、まだ考え中です。どなたか、よいアイディアがあったら教えてください!
カフェのドリンクチケットなども候補に挙がったのですが、既存のメンバーにプレゼントしていなくて不平等になるのでボツになりました。
ー講師の方との面談は普段なかなかできないのですか。
「いつでも個別相談受けますよ」としてますが、なかなか言ってくれる人はいないです。権利をもらったことを口実にして気軽に相談などしてくれたらいいなと思っています。
ー相談するハードルが下がりそうですね!
最後にコミュマネラボやメンバーさんに一言あればお願いします。
私はDiscord自体が初めてだったし、コミュマネラボがどんなところかわからなくて、参加前は不安だったのですが、コミュニティを勉強したい!という気持ちだけで参加しました。
Mitzさんのセミナーに参加したときにニューピース(コミュマネラボ運営会社)の方が1番難しい話をされていたので、私が馴染めるような場所ではなかったらどうしよう...と思っていたのですが(笑)、入ってみたらメンバーさんもスタッフさんもみなさん親切で勇気を出して参加してよかったです。
フリーランスとしてコミュマネをしていると、相談に乗ってくれる人も共感してくれる人もいないので、こういった場所があるだけで嬉しいです。
京都に遊びに来る際は是非ご連絡ください。
ーありがとうございました。関西オフ会などもできたらいいですね!