こんにちは。コミュマネラボスタッフのゆりなです。

メンバーさんインタビュー企画第8弾はコミュマネとして起業され、数々のイベントで登壇されているMitzさんです!

コミュニティでのトラブル防止策や企業と仕事をする際のポイントなどについてお伺いしました。

その様子の一部をMitzさんが動画にしてくださいましたので、合わせてご覧いただけると嬉しいです。

わたしがコミュニティを始めたきっかけ【インタビューされました】

■ Mitzさんの経歴

元ITエンジニア。複数のIT系Webメディアでライター・編集業も経験。

エンジニア時代に、ユーザー側の立場として200回以上のコミュニティイベントへの参加、50回以上の登壇を経験。その経験をベースとした独自のIT × コミュニティ論を展開し、2021年に株式会社コミュカル を起業。2023年現在では常時20以上のコミュニティ推進に携わっているコミュニティのスペシャリスト。

また、起業後もIT業界を中心に様々なコミュニティへの参加を継続しており、年間約200回コミュニティイベントに参加、毎月5回以上コミュニティイベントでファシリテート、年間約20回の登壇を続けている。(株式会社コミュカル HPより)

💡 <一問一答>

コミュニティにおいて大事なこと

5W1Hを明示し、認識のズレが生まれないようにすること

仕事の息抜き

イベント中以外は常にNetflixやAmazon Primeでアニメやドラマを流し見しています。

アニメのラブコメは現実離れしているからか見られるんですけど、恋愛ドラマは見てられない。。。悲しいです(笑)

意識していること

何事も実践!

TikTokやInstagramも自分でやってみることでショート動画がバズりやすいなど実感として気づきがあります。

趣味

スイーツとカフェ巡り

そして、おいしいものを人におごるのが好きです。

詳細インタビュー 👀

ーMitzさん、今日はよろしくお願いします。

よろしくお願いします。

いきなり提案なんですが、今日のインタビューの様子をダイジェスト動画で公開したらどうかなと思うのですが、いかがでしょうか。

日本ではTwitterがいまだに流行っている通り、テキスト大好き層が多くいますが、時代の流れとしてはTikTokやInstagramのショート動画が強くて、世界的に流行りが変わってきています。何かを伝えるときにNoteやブログなど文章もありだと思いつつ、一方で動画で見せたほうが響きやすかったり、興味を持ってもらいやすかったりすると思っています。

ー確かにそうですね。ぜひお願いします!

(その動画が冒頭のものです!)

文字で書き起こすと真面目で堅くなりがちですし、この見た目とのギャップも動画だと活かせると思っています(笑)

ー柔らかくて落ち着いた口調とピンクの髪にすごくギャップを感じます。ピンクに染めているのには理由があるんですか。

Lenovo社のThink Padのファンだったことが高じて、Lenovo社のコミュニティ運営に携わることになったのですが、あるとき、オフラインイベントを開催したんです。

イベントではきっと集合写真を撮るだろうと思い、黒髪の人々の真ん中で私がThink Padの特徴であるキーボード中央の赤いトラックポイントになろうと思って、髪を赤く染めました。

ブランディングと言うと大げさですが、運営している人が平凡なおじさんよりは記憶に残る方がプラスに働くこともあるかなと思い、今はピンクの髪にしています。

ー髪の色までお仕事のためだったのですね。コミュニティには最初メンバーさんとして参加されていたと聞いています。

2016年にIT系のスキルアップのためのコミュニティに初めて参加しました。10人ぐらいの登壇者がトークを繰り広げていく様子を見て、こんなに楽しく学べる場があると知り、衝撃を受けました。

ーそこからコミュニティをお仕事にされるまでの過程はどのような感じだったのでしょうか。

仕事として成立したのは3年後の2019年なんですが、最初の1年間はとにかく楽しくて、いろんなコミュニティに参加していました。そのときに様々なコミュニティから良い点や悪い点を参加者視点で学べたことが今も活きていると思っています。

当時はエンジニアとして働いていたのですが、参加時に感想をツイートしたり、イベント終了後に登壇者の方に話しかけたりしているうちに、とある人気コミュニティの支部を「運営してみないか」と声をかけられました。

ー好きで見ていたコミュニティの運営の方から声をかけられるのは嬉しいですね。運営側に回ってみて、いかがでしたか。

参加者として様々な運営を見てきたので、割とすんなりと運営することができたと思います。続けていくうちに自分にはコミュニティ運営が天職なのではないかな、と思うようになりました。

そんなときに企業から引き抜きを受けて、コミュニティプロデューサーとして働き始めたのが2019年です。

ー大きな転機でしたね。ただ受け身で参加しているだけでなく、能動的に行動されてきた結果ですね。

そうかもしれません。理想的な参加者になれるように意識して参加していました。運営者からすると、来ていただけるだけで嬉しいのは確かですが、アウトプットしてくれる参加者のほうがより嬉しいと考えています。 

また、登壇するようになってからも理想的な登壇者だと運営者側から思ってもらえるように心がけています。

ー理想的な参加者や登壇者に自分がなろうとすることで、そうした人を増やすにはどうしたらいいか考えやすいということでしょうか。

その通りです。「ユーザー目線で考える」とよく聞くと思うのですが、正直な話、その立場を経験していないと難しいと思っています。。。私はその立場を本気でやってきた現場叩き上げなので、 今思うととても貴重な経験が積めたと思っています。

運営者の方には今からでもいろいろなコミュニティにとにかく参加してみてほしいです。

参加者の立場を経験されている人は少ないので、差が出ると思います。

ー耳が痛いです。。。それだけの経験を積まれて運営されていると失敗はあまりしてきていないのでしょうか。

そんなことはまったくないです。人間関係のトラブルが多く、考えてみるとどのトラブルも認識の齟齬が原因だったと思っています。

なので、認識の食い違いを極力減らすためにコミュニティやイベントの目的を5W1Hにして明示しています

依頼されて運営しているTech nowというコミュニティではテキストと動画で5W1Hをお伝えしています。ちゃんと見てくださる方はそんなにいないとは思いつつも、少しでも認識の齟齬が減らせたらいいなと思っています。

lab member interview 008-01

https://technow.connpass.com/

ー以前、コミュマネラボ内コンテンツの“みんなの気分報”にも5W1Hを繰り返し伝えることの大切さを書いてくださいましたよね。他の失敗はありますか。

企業の現状を考えるとコミュニティに適した段階ではないのに、「この企業の仕事をしたい!」という感情ベースで仕事を受けてしまったことも失敗でしたね。コミュニティは目的ではなく目的達成の手段でしかないので、コミュニティありきで目的を達成しようと考えないように気をつけています

ーなるほど。コミュニティに適したタイミングというのはあまり考えたことがありませんでした。

ブランディング目的だったり、すごく余裕のある企業だったりしたら、タイミングはあまり重視しなくていいのかもしれませんが、コミュニティだけが成功のパターンではないので、コミュニティを今やるべきか、コミュニティの参加者となるようなユーザーさんがコミュニティを求めているかなども考慮する必要があると思っています。

ー確かにそうですね。コミュニティが中長期的な施策であると理解されずに企業側に見切りをつけられてしまうケースもありそうですが、いかがでしょうか。

コミュニティ単体で結果を出そうとするとそうなってしまうと思います。

ポイントは2つあって、1つ目は全ての部署を巻き込むことです。マーケティングも広報もセールスもカスタマーサクセスも採用も自社のブランディングも含めて、全ての部署の事業目標を提出してもらって、全部署でのコミュニティ活用を大前提として進めていきます。そうすると協力体制を築けるので、1 + 1 + 1が3ではなくて、6以上になります。

2つ目は、クライアント先の取締役と対等に近い位置付けで取り組めると理想的です。

コミュニティと一口で言っても、マーケティングや広報に近い部分もあり、SNSやYouTubeのアルゴリズムも知らないといけないし、範囲が広すぎるんですよね。それを自社の人材で賄うのは意外と難しいと思うので、そこを認めていただくことで仕事として成り立っていると思っています。

ーなかなかそうした人材はいなそうなので、専門家に頼んだ方が確実ですね。最後にメンバーさんにメッセージがあれば、お願いします。

「一緒に頑張りましょう」とすごく言いたいです。

なんでもかんでも仕事を取ろうとすれば、もっと仕事は取れるんですけど、コミュニティ業界の未来のためにも目先の利益ではなく、成功事例を増やしていきたいと考えています。アメリカでは、日本では考えられないぐらいにコミュマネが職種として認められていて、高給をもらっているので、日本でもコミュマネの地位が向上するように頑張りたいです。

また、コミュマネラボのような生のコミュニティを知れて学べる場はすごく貴重だと思っています。コミュマネラボのメンバーさんのことは戦友のように思っているので、何かあればお力になりたいと思います。

ーコミュマネラボのメンバーさん同士でアドバイスしあう場合も5W1Hが大事になりそうですね。

そうですね。オンラインなのか、オフラインなのか、趣味なのか、目的があるのか、発信者と受信者に分かれているのか、など性質が違うと意外とアドバイスできないということはあると思います。

私の体感ではオンライン上で形成されたり、ビジネスを目的としたりするコミュニティは一般的ではなく、物理的な場を伴うオフラインのコミュマネのほうが多いです。私もそれを知るまでは自分がやっているオンラインがスタンダードだと思っていました。

そういったところも学ばせていただきながら、メンバーさんやコミュマネラボとコラボなどもできたらいいなと思います。是非、今後ともよろしくお願いします。

ーこちらこそどうぞよろしくお願いいたします。興味深いお話をありがとうございました。

Mitzさんから、ハッシュタグや固定文を埋め込んだQRコードを作成して、イベント時に参加者からのツイートを促進するTipsを教えていただきました。

ツイート促進技!ハッシュタグや固定文を埋め込んだQRコード作成!

よかったら、読み取って感想をツイートしてください!

lab member interview 008-02